「この家がいい」と婚約者が指さしたのは、キッチンと主寝室だけが新品の一軒家だった。ところが売主が出してきた書類には、床下に水が3か月たまり、床がたわみ、外壁に鉛の塗料——。父親が用意してくれた資金で買う最初の家として、投稿者はこれを断った。すると婚約者は口をきかなくなった。海外の判定は?
※注:床下(クロールスペース)=米国の住宅で床と地面のあいだにある低い空間。配管や土台が通っていて、水がたまると土台が腐る。鉛の塗料=かつて米国の住宅で広く使われた塗料で、除去には防護装備を着けた専門業者が要るとされる。開示書類=売主が家の不具合を買主に申告する米国の仕組み。学生ローン=米国では大学の学費を借金でまかなうのが一般的で、就職後も長く返済が続く。記事中の円換算は1ドル150円前後で計算した目安で、為替によって上下する。
投稿者の相談
カリフォルニア在住です。私は40歳、婚約者は35歳。まず前提として、家を買う金は厳密には私の金ではありません。72歳の父が小さな会社をやっていて、引退しました。そのお金を、私たち二人が住む家に充ててくれると言ってくれています。いずれ私たちが買い取って自分たちの名義にするまでは、父が持っていてくれる形です。時間はかかりますが不可能ではないし、父は「自分が買った値段でそのまま譲る」とまで言ってくれました。ここまでしてもらえる人はほとんどいないと分かっています。
私は大人になってから一軒家に住んだことがありません。この辺りだと、そこそこまともな入門用の家でも75万〜85万ドル。1ドル150円前後で換算すれば1億1000万〜1億3000万円ほどです。婚約者には学生ローンの返済があり、私の給料ではローンの返済に固定資産税を足した額をとても払えません。つまり父の援助は「援助」というより、事実上、父が家を買ってくれるということです。
いくつも内見して回りました。良い物件からひどい物件まで見た中で、婚約者が「ここがいい」と選んだ一軒があります。見た目はいいんです。約1500平方フィート、日本の感覚だと40坪台でしょうか。3ベッドルーム2バスルーム、広い主寝室、ゆとりのある部屋、新しいキッチン、いい庭。ガレージは1台分しかありませんが、そこは我慢できます。家であることは間違いない。
売り出し価格は76万9000ドル。同じ換算でおよそ1億1500万円です。ところが開示書類の中身が悪夢でした。要するに、この家は沈んでいます。床下には10センチほどの水が3か月以上たまったまま。基礎の補修が何か所も必要で、リビング、主寝室、キッチンの床がたわんでいます。主寝室の床は水で傷んでいる。外壁には鉛の塗料が残っていて、除去には少なくとも2万ドル、300万円前後と防護装備の専門業者が要ります。さらに下水管、配管、床下の根太の補修も必要。カビと腐りがあることは分かっていて、屋根に至っては情報が一切ありません。
しかもこの報告書は数か月前のもので、そこから何ひとつ直されていません。今この瞬間、床下がどうなっているのか誰も知らないということです。
彼女がこの家に惚れ込んだのは、主寝室とキッチンが改装済みだったから。あとは広い庭が欲しいと言っています。でも下の状態を考えると、私はどうしても値をつける気になれない。いつ破裂するか分からない爆弾に見えるんです。そう伝えたら、彼女は激しく怒って、友人になだめられるまで私と口をきいてくれませんでした。
怒られたくなくて、一度は折れました。でも考えれば考えるほど、やっぱり買いたくない。第一候補でも第二候補でもない。むしろ「最後の手段」の家です。もう一度その気持ちを伝えたら、また口をきいてくれなくなり、家探しから完全に降りると言い出しました。「私の意見は関係ないんでしょ。あなたとお父さんで決めればいいじゃない」と。
追記として名義の話も書いておきます。この家は父の名義になります。父が亡くなったあと、私ときょうだいに引き継がれる形です。まだ何年も先であってほしいですが。私たちの結婚は1年以内。彼女は彼女で、母親の家を相続することが決まっています。私はこの家をきょうだいと共同で相続して、そのあと、あるいは資金が用意できればもっと早く、二人で買い取るという段取りです。
私が間違ってる?
海外の反応
1. 海外の名無しさん(投稿者は悪くない・👍5,800)
基礎に手を入れないといけない家だけは買っちゃいけない。これは好みの問題じゃなくて、家を買うときに一番最初に引く足切りの線だよ。他の条件が百点でも、土台が沈んでいる時点で候補から外していい。
2. 海外の名無しさん(>>1への返信・投稿者は悪くない・👍2,140)
基礎の見積もりが本当に怖いのは、開けてみるまで最終金額が誰にも分からないところ。うちの近所で傾きを直した人は、最初の見積もりの倍を払ったうえに半年住めなかった。しかもカリフォルニアなら地震のことも一緒に考えないといけないから、後から補強を入れるのは建てるときにやるより何倍も高くつく。
3. 海外の名無しさん(投稿者は悪くない・👍1,463)
家の話を通り越して、二人のあいだのやり取りに問題がある。口をきかないことで相手を追い込むやり方は、それ自体がかなり危ういと思う。この家は買うな。買うときも共同名義にはするな。そして今すぐ二人でカウンセリングに行ってくれ。
4. 海外の名無しさん(>>3への返信・投稿者は悪くない・👍813)
同意。対等なパートナーの振る舞いじゃないんだよね。お金と将来の計画については意見が揃っているのが理想で、揃わないなら揃わないなりに話し合えるべきで。沈黙で相手を折れさせるやり方が通ってしまったのが、よりによって人生で一番高い買い物というのが恐ろしい。
5. 海外の名無しさん(>>3への返信・双方ダメ・👍612)
投稿者の進め方もそんなに褒められたものかな。一度「分かった」と折れておいて、しばらくしてから「やっぱり無理」と撤回している。相手からすれば話をひっくり返されたわけで、そりゃ「じゃあ好きにすれば」にもなるよ。断るなら最初から断り切ってほしかった。二人ともやり方が下手。
6. 海外の名無しさん(投稿者は悪くない・👍468)
家は「二人ともイエスなら買う、どちらかがノーなら買わない」でいい。片方が罪悪感を持たされて押し切られる形で買うと、何か壊れるたびに「あのとき私は反対した」が蒸し返される。今回は反対している側にちゃんと根拠がある。
7. 海外の名無しさん(投稿者は悪くない・👍379)
自分の経験から言わせてもらうと、金食い虫の家を買った人は、直すための金と時間の両方が永久に足りなくなる。土日が全部工事の立ち会いで消えて、毎月どこかが新しく壊れる。婚約者は今回の判断を常識と計算でやっていない。家に恋をしてしまって、冷静に見られなくなっているだけだと思う。
8. 海外の名無しさん(>>7への返信・投稿者は悪くない・👍284)
主寝室とキッチンの内装が気に入った、それだけの理由で構造の補修リスクを丸ごと背負うのは割に合わなすぎる。しかも基礎を直すとなれば、その気に入った主寝室の床もキッチンも一度剥がすことになる可能性が高い。惚れ込んだ部分から先に壊されるんだよ。
9. 海外の名無しさん(投稿者が悪い・👍705)
この流れ、私は投稿者の方に問題があると思う。資金は父親の金、名義も父親、相続するのは投稿者ときょうだい。彼女は一円も出さないし、名義にも入らない。その状態で内見に連れ回して「一緒に選ぼう」と言われて、選んだら全部却下されたら、そりゃ「私の意見は関係ないんでしょ」と言うよ。最初から「決めるのは自分と父だ」と伝えておくべきだった。
10. 海外の名無しさん(>>9への返信・投稿者は悪くない・👍252)
いや、それは違うと思う。不動産の仕事をしている親のもとで育ったから言うけど、床下に10センチの水が3か月というのは「意見が合わない」の次元じゃない。誰の金であろうと買っちゃいけない物件。発言権の話とごちゃ混ぜにしたら、彼女は誰の金であろうと沈む家を買うことになる。
11. 海外の名無しさん(投稿者は悪くない・👍224)
たわんでカビている家は、どんな事情があっても買わない方がいい。庭のために背負う値段じゃないよ。世の中には広い庭と新しいキッチンがある家がいくらでもある。彼女はここを、好みの問題じゃなくて安全と金額の問題として理解する必要がある。
12. 海外の名無しさん(投稿者は悪くない・👍167)
その補修、軽く10万ドル、日本円だと1500万円くらいは超えると思う。口で説明しても伝わらないなら、項目ごとの金額を紙に書いて並べて見せた方がいい。本当にこの家が欲しいなら、修繕分を引いて売り出し価格より15万ドル以上安く入れるくらいじゃないと話にならない。正直、それでも私は買わない。
13. 海外の名無しさん(双方ダメ・👍588)
冷静に考えてみてほしいんだけど、この二人、一度も話し合いというものをしてなくない? 片方は黙り込み、もう片方は怒られたくないから折れて、また後で蒸し返す。家の良し悪し以前に、二人とも意見をぶつけて着地させる作業から逃げている。その状態で1億円を超える買い物をするのが一番まずいと思う。
14. 海外の名無しさん(投稿者は悪くない・👍148)
そもそも1500平方フィートの家に75万ドル出すという時点で、もう感覚の壊れた地域なんだよね。そのうえで土台から崩れかけているとなると、迷う段階はとっくに過ぎている。悩まずに走って逃げていい物件だと思う。
15. 海外の名無しさん(>>14への返信・投稿者は悪くない・👍112)
売主は買い手を引っかけるために、見えるところだけ化粧したわけでしょ。主寝室とキッチンを新しくして、床下の水はそのまま放置。婚約者は見事にその化粧に引っかかった。金食い虫を買う意味が分からないなら、家選びで最終判断を握る立場ではないと思う。
16. 海外の名無しさん(判定保留・👍496)
判断する材料が足りない。彼女がどう言ったのか、投稿者の側からしか聞こえてこないんだよね。彼女は「あの家がいい」以外に何を言ったのか。投稿者は却下する以外に何を提案したのか。代わりの候補はちゃんと見せたのか。そこが分からないと、彼女が幼稚なのか、話を聞いてもらえなかったのかを決められない。
17. 海外の名無しさん(>>16への返信・投稿者は悪くない・👍91)
材料が足りないのは確かだけど、これだけは言える。結婚する前に相手と共同で不動産を買うのはやめた方がいい。今回は父親の名義だからそこは大丈夫だけど、この先「二人の名義にする」段階が必ず来る。順番だけは間違えないでほしい。
18. 海外の名無しさん(判定保留・👍431)
判定を出す前に、まず建物の構造を専門に見る技術者に一度入ってもらってほしい。一般的な住宅検査じゃなくて、基礎を専門にやっている事務所。数千ドルかかるけど、その報告書と業者3〜5社の見積もりが揃って初めて「これがいくらの家なのか」が分かる。数字が出る前に二人で言い争っても、どちらが正しいかなんて決めようがない。
19. 海外の名無しさん(投稿者が悪い・👍402)
気になったんだけど、投稿者は却下しかしてないよね。「最後の手段の家だ」なんて、相手が気に入った家に向かって言う言葉としてはかなりきつい。断る理由そのものは正しくても、言い方でここまで追い込んだら、そりゃ「もう降りる」と言われる。正しさと伝え方はまったく別の話だよ。
20. 海外の名無しさん(>>18への返信・投稿者は悪くない・👍43)
私は完全に婚約者側の人間だった。家を買うときに、持ち家というものがどれだけ金と手間を吸い上げるか本当に分かっていなくて、床材とか照明とか、そういうどうでもいいところで判断していた。あのとき止めてくれた人がいて助かった。彼女も業者の見積もりを実際に目にすれば、たぶん目が覚めると思う。
21. 海外の名無しさん(誰も悪くない・👍367)
どちらが悪いという話でもない気がする。初めて家を買う二人が、何を優先するかで食い違うのは普通に起きること。彼女は暮らしの見え方を見ていて、投稿者は10年後の出費を見ている。家の見方としてはどちらも間違っていない。ただ、進め方だけは変えた方がいい。今のやり方だと二人とも消耗するだけ。
22. 海外の名無しさん(>>21への返信・双方ダメ・👍289)
誰も悪くないは優しすぎない? 黙り込んで相手を折れさせようとするのは幼稚だし、「最後の手段の家」なんて言い方をする投稿者も相当だと思う。二人とも、相手の言い分を一度も受け止めていない。家がどうこうより、この二人が1年以内に結婚する予定だという方が心配になってきた。
23. 海外の名無しさん(投稿者は悪くない・👍41)
名義は父親のままにしておいた方がいい。今の形なら問題ないけど、この先どうするかは専門家を入れて決めておくこと。うまくいかなかったときに、父親が出した金の半分を持っていかれる形になっていないか、書面で確認しておいて損はない。冷たく聞こえるかもしれないけど、金の話はきれいごとでは済まないんだよ。
24. 海外の名無しさん(>>23への返信・投稿者が悪い・👍233)
こういう発想が普通に出てくる時点で、もうそれは「二人の家」じゃないよね。相手の名前は入れない、相続するのは自分ときょうだい、決めるのは自分と父。彼女が「私の意見は関係ないんでしょ」と言ったのは、拗ねているんじゃなくて状況を正確に言い当てただけだと思う。結婚前にそこを直さないと、沈むのは家じゃなくて結婚の方になる。
25. 海外の名無しさん(投稿者は悪くない・👍29)
慎重にやっているのは投稿者の方で、それは正しい。ただ、父親がここまでしてくれている以上、まともな判断を返すのが筋でもある。私が父親の立場なら、この物件に自分の金を使わせないと思う。今この場で大人の役をやれるのは、残念ながら投稿者しかいない。
まとめ
判定は「投稿者は悪くない」が大勢を占めました。床下に水がたまり、床がたわみ、鉛の塗料まで残っている家を、しかも自力ではとても払えない価格帯で買うのは無謀だという指摘が並びます。一方で、資金も名義も投稿者の側にある以上、婚約者には最初から発言権などなかったのではないか、という「投稿者が悪い」の見方も無視できない重さで並びました。沈黙で押し切ろうとする側と、正しさで押し返す側。結局どちらも相手の言い分を最後まで聞いていない、という声もあります。
親が出してくれたお金で買う家は、いったい誰の家なのでしょうか。あなたなら、この物件から降りますか。それとも「一緒に選んだはずでしょう」という彼女の言い分を取りますか。

コメント
家の購入ではなく、結婚自体を考え直したほうがいいのでは?
頭の悪い我儘な人とこれから何十年も暮らしていけるのかな
その後どうなったかがわからない記事が多い…
海外掲示板だからかなのかもしれんけど、その後どうなったかの方が気になる
土台が終わってる家はそれを直すのに家が一軒建つぐらいかかるぞ
私の意見はってそりゃあ家なんて一生物のものを買うのに知識もなく何も考えてない奴の意見が尊重されるわけがない
妥協しなきゃいけないのは相手の方
むしろ結婚を考え直してもいいかもしれない
現実より感情を優先して不貞腐れる相手と一生やってくのは無理だろう
ダメなものはダメなんだから、その理由がしっかり伝わってるのか
伝わってるのに言うこと聞かないなら知能レベルが違いすぎる
結婚自体無謀じゃないか
あるいは夫側の努力不足と言える可能性があるとすれば
本当にそれ以外で似たような候補を真剣に探したのか
妻が求めてる理想の形の家がその一つしか無いとはとても思えないが
アメリカでよくある手口らしいね
土台が死んでる中古の家をキッチンとか寝室だけ綺麗にして高値で売る手法
土台が終わってるから結局リフォームした部分も全部取り壊して直すしかないらしいよ