午前3時、娘が無事に生まれた。妻も元気だった。それでも夫婦は、朝8時になるまで一本も電話をかけなかった——二度の妊娠の喪失を越えてたどり着いた出産の夜、二人は双方の家族に何ひとつ知らせないまま病院にいた。翌朝、第一報を受け取った親族の一部は、喜ぶより先に「なぜ黙っていたのか」と怒った。海外の判定は?
※注:本文の「血が固まりやすい体質」は、検査で見つかった血液凝固に関わる体質(MTHFR遺伝子に関係するもの)のこと。「血を固まりにくくする注射」はその治療に使われる抗凝固薬、「分娩監視装置」は赤ちゃんの心拍とお腹の張りを同時に記録し続ける機械を指す。いずれもこの夫婦の経過についての話で、医学的な助言ではない。
投稿者の相談
妻と私は、二度の妊娠の喪失を経て、女の子を待っていました。
一度目は妊娠33週ごろでした。お腹の中で赤ちゃんが亡くなり、理由は分かりませんでした。妻は自然分娩で出産しました。帝王切開ではなく自然に産む方が妻の体には安全だと説明してくれた医師と、その病院には今も感謝しています。
その約7か月後、予定していなかった妊娠が分かりましたが、2か月ほどで赤ちゃんを失いました。医師からは、体と心が回復するまで最低でも1年は空けるように言われました。
その間の検査で、妻に血が固まりやすくなる体質があることと、胎盤へ血液を送る動脈の一部が細くなっていることが分かりました。それだけが原因とは言い切れないものの、要因の一つではありました。次の妊娠中、妻は血を固まりにくくする注射を毎日打ち、かなり細かく経過を見てもらっていました。
赤ちゃんの動きがいつもと違うと感じるたび、私たちは午前2時でも3時でも救急外来に駆け込みました。
9か月目に入り、これまでの経緯から、はじめの担当医は帝王切開を勧めました。赤ちゃんが無事でありさえすればよかったので、私たちは同意しました。
その後、自然分娩を勧める別の医師にも診てもらいました。検査結果を見たうえで「自然に産めない理由はない」と言われ、私たちは出産の計画を立て直しました。
ある日、妻のお腹が痛み始めました。陣痛のような規則的なものではなく、それが一日じゅう続きました。夜になって私は救急外来に行こうと言い、担当医に電話したところ、その方がいいという返事でした。
病院に着いたところで破水しました。子宮口がまだ開いていなかったため、医師は分娩チーム・麻酔・分娩監視装置がすぐに使える別の病院へ移るよう手配してくれました。まずは自然分娩で進め、必要になれば帝王切開に切り替える方針でした。
問題はここからです。私たちは誰にも言いませんでした。
双方の母にも、家族にも、親しい友人にも。ただ一人、現金を持ってきてもらう必要があって電話した友人を除いては。
そうしたいと言い出したのは妻です。陣痛の最中に誰かがそばにいて、あれこれ指示したり「大丈夫だから」と言い続けたりするのが嫌だったのです。一度目のお産のとき、妻は自分の母と言い合いになりました。義母は悪い人ではありません。ただ、こういう場面では相手を追い詰めてしまうところがあります。
私も静かにしていたかった。時刻は午前1時前後です。電話も、質問も、慌てた声も、事情を一から説明することも、これから集中しようという場面でやりたいことではありませんでした。
ありがたいことに、すべて穏やかに進みました。娘は午前3時ごろに無事に生まれ、妻も元気でした。
赤ちゃんの状態を確かめてから、朝8時ごろに全員へ電話するつもりでいました。
案の定、双方の家族は知らせなかったことに腹を立てました。義母も私に怒っていました。ただ、その判断の一部が妻の希望だったことは、家族には言いませんでした。
私は「その方が全員にとっていいと思ったし、余計な圧力を受けずに落ち着いて対応できたから」と説明しました。
私の父と、妻のおじは分かってくれました。残りの人たちは、誕生を知る幸せな時間を私が奪ったと思っています。
妻が望んだとおりにして、赤ちゃんが無事に生まれるまで誰にも知らせなかった私は、間違ってる?
海外の反応
1. 海外の名無しさん(投稿者は悪くない・👍9,032)
これは間違いなくあなたが正しい。出産は観客を入れる競技じゃないんだよ。しかもあなたの義母は、一度目のときに「そばにいても事態をよくしない人」だと実績で示してしまっている。守るべきは奥さんと赤ちゃんで、あなたはその順番を一つも間違えていない。
2. 海外の名無しさん(>>1への返信・投稿者は悪くない・👍2,542)
そして今、その人たちが全員そろって奥さんの体調ではなく自分の気持ちの話をしている。それこそがあなたの判断が正しかったことの証明だと思う。おめでとう、本当によかったね。
3. 海外の名無しさん(>>1への返信・投稿者は悪くない・👍1,335)
悪くないどころの話じゃないよ。二度の別れを越えてたどり着いた出産で、奥さんが一番望んだ環境を最後まで守り切ったんでしょう。あの夜に自分の親にすら黙っていられる人、そんなに多くないと思う。
4. 海外の名無しさん(投稿者は悪くない・👍723)
お産は誰かに見物してもらうものじゃないし、あなたは奥さんが望んだ環境について一歩も引かなかった。パートナーがやるべきことって、まさにこれだよ。誰に何を言われても、あの夜の判断だけは胸を張っていい。
5. 海外の名無しさん(>>4への返信・投稿者は悪くない・👍541)
奥さんと赤ちゃんの安全よりも自分の気持ちを優先している親族全員、恥ずかしいと思ってほしい。あの夜に主役だったのは分娩台にいた人と、生まれてくる子だけでしょう。改めておめでとう。
6. 海外の名無しさん(投稿者は悪くない・👍360)
「誕生を知る幸せを奪われた」って、奪われたのは生まれてから連絡までの5時間だよね。しかも深夜から明け方にかけての時間帯で、たぶん全員ぐっすり寝ていた。何ひとつ見逃していないし、むしろ朝起きたら母子ともに無事という一番いい形で受け取っているのに、何が不満なんだろう。
7. 海外の名無しさん(双方ダメ・👍694)
判断そのものは正しいと思う。ただ、段取りは正直よくなかった。妊娠中のどこかで一度でも「当日は生まれてから連絡するつもりだから、それだけは分かっておいてね」と伝えてあれば、この揉め方はしていない。結果を出したあとに理由を説明されると、どんなに筋が通っていても人は後出しに感じるんだよ。親族の反応がおかしいのは同意する。でも黙って実行して事後に説明という運び方は、火をつけに行っているのと同じだと思う。
8. 海外の名無しさん(>>7への返信・投稿者は悪くない・👍488)
妊娠9か月の家に電話して「その日は連絡しません」と宣言してみてよ。事前に言ったら言ったで、生まれる前の一か月が説得大会になるだけ。そもそも一度目のお産で言い合いになるような相手なんだから、先に伝えておけば穏便に済んだ、という展開は最初から無いと思う。
9. 海外の名無しさん(投稿者は悪くない・👍265)
誰にも、その情報を先に受け取る権利なんてない。あなたたちが話せる状態になったときに話す、それが全部だよ。世界が自分たちを中心に回っていないことを、そろそろ思い出してもらってもいい頃じゃないかな。
10. 海外の名無しさん(投稿者が悪い・👍578)
擁護が多すぎるので言わせてほしい。義母が同席するとしんどいのは分かる。じゃあ義母に来ないでもらえばよかった話で、なぜ自分の母親まで一律に外したのか。あなたのお母さんは一度目のときに言い合いをしたわけでも、余計な口出しをしたわけでもないよね。何もしていない人が、よその人がやったことのせいで同じ扱いを受けている。奥さんを守るのは正しい。でもその守り方で、無関係な人を一人まとめて切ったのは事実だと思う。
11. 海外の名無しさん(>>10への返信・投稿者は悪くない・👍437)
片方の家にだけ知らせたら、それこそ収拾がつかなくなるよ。実の母が知っていて義母が知らなかったと後から分かったときの空気、想像したくもない。一律にするしかなかったし、その代わり全員に同じ時刻に同じ知らせが届いた。むしろ一番公平なやり方だと思う。
12. 海外の名無しさん(誰も悪くない・👍521)
角度を変えて見ると、これは誰かが悪いという話じゃない気がする。家庭や地域によっては、出産は一族総出の行事なんだよ。待合室に集まって、廊下でそわそわして、生まれた瞬間に全員で泣く。それが愛情の示し方で、そういう育ち方をした人にとって「呼ばれなかった」は「大事に思われていない」と同じ意味に届く。悪気があるわけじゃなくて、育った家の作法が違うだけ。投稿者夫婦も正しいし、家族も薄情なわけじゃないと思う。
13. 海外の名無しさん(投稿者は悪くない・👍214)
5年前、朝起きたら息子とそのパートナーから「数時間前に女の子が無事に生まれました」というメッセージが届いていました。時間帯もちょうどこの投稿と同じくらいです。陣痛の最中に親族から次々と「どう?」「まだ?」と連絡が来ることもなく、二人は落ち着いていられたそうです。始まった時点で知りたかったかと聞かれたら、まあ、知りたかったかもしれません。でも祖母になった私にとって、それで何かが変わったかというと、何ひとつ変わりませんでした。
14. 海外の名無しさん(>>13への返信・誰も悪くない・👍386)
私はその一方で、待っていた側の気持ちも分かってしまう。二度の喪失を家族としてずっと見てきた人たちなんだよね。今度こそ無事でありますようにと、たぶん何か月も祈っていた。その夜だけ何も知らされずに眠っていたと後から聞いたら、悲しくなるのも自然だと思う。誰も悪くない。距離の取り方がそれぞれ違っただけ。
15. 海外の名無しさん(判定保留・👍332)
判定は保留にさせてほしい。「知らせなかった」がどこまでを指すのかが分からないから。病院に来ないでほしいという話なのか、入院していること自体を伏せたのか、それとも電話に一切出なかったのか。最初の二つなら文句なしに投稿者が正しい。ただ、家族の側が何かを察して連絡を入れていたのに、朝まで一切返事がなかったのだとしたら、向こうにも眠れないまま心配していた時間があったことになる。そこが分からないと、家族の怒りが理不尽なのかどうかを判断しきれない。
16. 海外の名無しさん(投稿者は悪くない・👍412)
そもそも午前1時に電話をもらって、家族は何ができるの。眠れないまま朝まで待つか、慌てて病院に押しかけるかの二択でしょう。どちらも投稿者夫婦の助けにはならない。朝に無事の知らせを受け取るのが、全員にとって一番いい形だったと思う。
17. 海外の名無しさん(>>16への返信・双方ダメ・👍264)
その夜の判断は私も正しいと思う。ただ、あとの説明で全部を台無しにしてしまった気がする。「全員にとっていいと思ったから」だけで納得できる人はいないよ。あれだけの経緯があるんだから、そのまま話せばよかったんじゃないかな。二度失って、今度こそ静かに集中したかった、と。理由を隠したまま結論だけ通そうとしたから、向こうは自分たちが軽く扱われたと受け取った。判断は正しくて、伝え方が雑。両方まずかったと思う。
18. 海外の名無しさん(投稿者は悪くない・👍117)
一人目のときは家族に連絡しました。そうしたら病室に戻る途中の廊下で両親が待っていて、母は同じ病棟にいる知り合いに私を紹介しようとしてきたんです。こちらはまだ足元もおぼつかない状態なのに。母のことは大好きだけど、あのときばかりは、こちらが呼ぶまで待っていてほしかったと今でも思います。二度の喪失があったのなら、静かにしていたい理由はもう一段深いはずです。
19. 海外の名無しさん(>>18への返信・投稿者は悪くない・👍96)
産んだ直後の廊下でやることじゃないよね……。会いたい気持ちは分かるけど、待合室で待つのと、本人の許可なく病棟の奥まで来るのは全然違う話でしょう。そこの線引きができない人が一人でもいると、当日は誰にも言わないという結論になるのも当然だと思う。
20. 海外の名無しさん(投稿者は悪くない・👍89)
守るべきだった希望は、分娩台にいた人の希望だけ。あなたはそれを守った。家族が怒っている? 怒らせておけばいい。そのうち収まります。今後また蒸し返されたら、理由を並べずに「二人だけで過ごしたかった、それだけです」と繰り返してください。説明を足すほど、相手は交渉の余地があると思ってしまうので。
21. 海外の名無しさん(投稿者が悪い・👍452)
言いづらいんだけど、一点だけ引っかかっている。奥さんの希望だったことを最後まで言わなかったのは、たしかに優しさだと思う。でも家族には「自分がそう判断したから」と説明したんだよね。それは嘘ではないけれど、本当でもない。しかもこの説明を、この先ずっと続けることになる。義母はこれから何年も、娘ではなく義理の息子だけを恨み続けるわけでしょう。その様子を横で見ている奥さんが、それで本当に楽になれると思う? 庇うにしても、二人で決めたことだと二人で言った方がよかったと思う。一人で背負う形にすると、あとから必ず歪む。
22. 海外の名無しさん(>>21への返信・投稿者は悪くない・👍371)
いや、そこで正直に言ったら義母と奥さんの関係の方が終わるよ。「娘さんが、あなたには来てほしくないと言っていました」と本人に伝えて、そのあと元どおりになった家族を見たことがない。夫が矢面に立って恨まれ役を引き受ける。地味だけど、これができる人は本当に少ないと思う。
23. 海外の名無しさん(投稿者は悪くない・👍84)
そもそも24時間も経たないうちに全員へ知らせているんだよね。この件、来年の今ごろには誰も覚えていないと思う。今の不機嫌に付き合って、赤ちゃんとの最初の数週間を暗い気持ちで過ごすのが一番もったいない。おめでとう、しばらくは他人の感情の管理を休んでいいですよ。
24. 海外の名無しさん(>>23への返信・双方ダメ・👍243)
たった5時間だから軽い、で終わらせるのはどうなんだろう。家族の側は今回、「この夫婦は自分たちに知らせない」と学習したんだよ。名前を決めた日も、初めて家に招く日も、一歳の誕生日も、たぶん同じ空気が薄く残り続ける。その手入れをするのは結局この夫婦になる。判断は正しかったと思うけど、正しさの請求書は必ずあとから届く。そこを軽く見ている人が多い気がする。
25. 海外の名無しさん(投稿者は悪くない・👍79)
これから先、こういうことの連続だと思っておいた方がいいですよ。名前のこと、写真をどこまで公開するか、誰にいつ抱かせるか。親になった瞬間から、誰かをがっかりさせる選択がずっと続きます。今回はその一回目。堂々としていて、嫌われても揺らがない練習だと思ってください。あなたの父親と、奥さんのおじさんが分かってくれている。それだけで十分でしょう。
まとめ
判定は「投稿者は悪くない」が圧倒的多数だった。守るべきは産んでいる人の希望であって親族の気持ちではない、という声が並び、「奪われた」とされているのが、生まれてから朝の連絡までの数時間にすぎないことを指摘する人も多かった。一度目のお産で言い合いになった相手を、二度の喪失を経てようやく迎えたこの夜に呼ばない。それは多くの人にとって、説明の必要すらない判断だったようだ。
一方で、少数派の指摘も的を外してはいない。義母を避けたいなら義母だけ外せばよかったのに、何もしていない実の母まで一律に切ったのはやりすぎではないか。奥さんの希望だったと最後まで言わないのは優しさだが、その嘘を一生持ち続けることになるのではないか。そして、正しさの請求書はこれから何年もかけて届く、とも。あなたが同じ夜に立ち会っていたら、朝まで電話を伏せておける? それとも、一本だけはかける?

コメント
奥さんの両親が怒る理由は正当なんで、落ち着いたら話し合ったほうがいいと思う
旦那の母親が怒る理由はただの過干渉なので聞き流していい
なんの権利があって、深夜の午前1時に無事出産した報告を朝8時にもらって怒る事が出来るんだろう?
私は出産の時、母が来てくれたけど、色々煩くてイライラしたから途中で帰ってもらった。